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WiMAX 接続の共有とウイルスセキュリティの相性

WiMAX 接続を Windows XP のインターネット接続の共有機能を利用して共有にし、無線 LAN アクセスポイントを使って iPod touch の Wi-Fi で WiMAX 接続のインターネットを利用してみたことは、これまでに何度か投稿してきました。

ただ、これまで、Windows XP にインストールしてあるウイルスセキュリティのファイアウォールの設定については触れてきませんでした。

ウイルスセキュリティのインストールしてある Windows PC でインターネット接続の共有を利用する場合、ウイルスセキュリティのファイアウォールの設定においても「新しいネットワーク検出時の動作」について「インターネット接続共有に最適な設定を適用する」チェックボックスをオンにしておこことと、共有する接続について、「トラフィックの管理方法を選択してください」の「このエントリを以下のゾーンに設定します」で「インターネット接続共有設定」を設定する必要があります。

この設定作業は、インターネット接続のネットワークアドレスが取得されている状態で行う必要があります。WiMAX 接続がはじまるとネットワークアドレスは自動で取得され、ウイルスセキュリティのファイアウォールは自動でこのネットワークアドレスを認識します。

では、ウイルスセキュリティのファイアウォールが、最初の設定以降、 WiMAX 接続のネットワークアドレスを認識するタイミングは?

ウイルスセキュリティのファイアウォールの「ネットワークと IP アドレスのリスト」を開きっぱなしにして観察してみることにしました。

そのタイミングのひとつとして、その接続の共有を利用する環境が整う、たとえば iPod touch を起動して DHCP の IP アドレスを取得して Wi-Fi 接続が確立するタイミングがあるようです。

このようなことをなぜ気にしはじめたのかといいますと、WiMAX 接続が切断され、再接続すると、WiMAX 接続のネットワークアドレスが変わります。すると、それまで、 iPod touch の Wi-Fi 接続でインターネット接続の共有が利用できていたものが、できなくなってしまっていました。

観察していると、ウイルスセキュリティのファイアウォールが、WiMAX 再接続時の新しいネットワークアドレスを反映できていないため、結果として遮断しているようにみえました。

iPod touch の Wi-Fi 接続をやり直す、あるいは、DHCP リースを更新する、といったことで、100 %でもないのですが、ウイルスセキュリティのファイアウォールに新しいネットワークアドレスが反映されて、インターネット接続の共有が利用ができるようになる場合もあるようです。

つまり、WiMAX 接続の共有のアイデアは、結構面倒くさいことになるということです。WiMAX 接続は、接続後数分で再接続を数回繰り返してしまう場面があります。

そのほか、iPod touch のメールで、GMail を IMAP で利用する場合、この面倒な接続環境ではうまくいかないことがわかりました。ウイルスセキュリティのファイアウォールで遮断されていることがわかりました。IMAP のポートを開放する設定を加えあげるとメールの読み込みができるようになりました。

WiMAX 接続の共有は、よさそうなアイデアだと思ったのですが・・・。

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 (2011.08.28 21:00)