iseeit.jp 情報通信技術

『情報通信技術』に関するスキルのほかに、『情報セキュリティ』に関するスキルも重点テーマです。また、特に今後の『高速モバイル通信』と『インターネット』に注目していきます。

コンバージェンス(convergence)

ネットワーク上の関連するルータ同士で、一貫した経路情報を維持し、通信経路が安定している状態をコンバージェンス、または、経路情報の収束といいます。

 

各ルーティングプロトコルで、コンバージェンスに関連しそうな事項をちょっと確認してみます。

 

まず、ディスタンスベクタ型のRIPでは、30秒(デフォルト値)ごとにアドバタイズされます(ルータから他のルータへ経路情報を伝えます)。IGRP の場合は、90秒ごとです。

このとき、ルータ間で交換される経路情報をルーティングアップデート(Routing Update)といいます。このルーティングアップデートをもとに、各ルータはルーティングテーブルを作成します。

なお、ディスタンスベクタ型のルーティングプロトコルでは、ルータの台数が多いほどコンバージェンスまでに時間がかかります。また、ルーティングアップデートがブロードキャストされることから、ネットワークのトラフィックの増加やルータ以外の機器での CPU 負荷の増加がいわれています。さらに、ルーティングループという現象が発生する可能性があります。(スプリットホライズン、ルートポイズニング、といったような解消策がとられます。)

 

つぎに、リンクステート型の OSPF では、隣接するルータ間で10秒(デフォルト値)ごとに Hello パケットを送信します。この隣接するルータをネイバー(neighbor)といいます。そして、ネイバーの状況をネイバーテーブルに反映します。

各ルータは、マルチキャストでネイバーと LSA (Link State Advertisement)を交換し、それぞれ、 LSDB (Link State Database:リンクステート・データベース)を作成します。これにより、コストによる最短経路を計算して、各ルータはルーティングテーブルを作成します。

 

また、マルチアクセスネットワークにおいては、OSPF を設定する各ルータのなかから DR (Designated Router:代表ルータ) BDR (Backup Designated Router:バックアップ代表ルータ)が選出されます。DR と BDR はお互いにネイバー関係を形成し、そのほかの各ルータは、DR および BDR とネイバー関係を形成します。これにより、コンバージェンスが高速化します。

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 (2011.08.28 21:00)