iseeit.jp 情報通信技術

『情報通信技術』に関するスキルのほかに、『情報セキュリティ』に関するスキルも重点テーマです。また、特に今後の『高速モバイル通信』と『インターネット』に注目していきます。

DOA と DFD

データ中心アプローチ(DOA:Data Oriented Approach)は、「データの構造」や「データの流れ」に着目して情報システム分析・構築を進める方式です。わたしの知るところでは、IBM社系列において特に推進されてきた方式です。また、経済産業省のホームページの公表資料によると、エンタープライズアーキテクチャ(EA)の成果物には、機能情報関連図(DFD)があげられています。

この DOA でのモデリング技法に、DFD(Data Flow Diagram)や ER 図(Entity Relationship Diagram)がよく知られています。

DFD を構成する要素は、4つ。「外部実体/ターミネータ」、「プロセス」、「データストア」、「データフロー」。

あるいは、「データの源泉/吸収」、「処理(プロセス/バブル)」、「蓄積(データストア/ファイル)」、「データの流れ(データフロー)」とも。情報処理技術者試験問題ではこちらがよく使われています。

DFD の構成要素が単純であることから、システム全体(のデータの動き)について展望のよいフローを書くことができます。しかし、まじめに細かく「データフロー」線を書いてしまうと、「データフロー」線が多くなり、逆に見づらくなるという面もあります。よって、「フロー」線について網羅・詳細な表現には不向きとも感じられます。

 

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 (2011.08.28 21:00)