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『情報通信技術』に関するスキルのほかに、『情報セキュリティ』に関するスキルも重点テーマです。また、特に今後の『高速モバイル通信』と『インターネット』に注目していきます。

バランススコアカードの特徴

 

バランススコアカード(BSC : Balanced Score Card)は、経営業績評価の手法のひとつです。

バランススコアカードの特徴といえば、「財務の視点」、「顧客の視点」、「業務プロセスの視点」、「学習と成長の視点」の4つ視点において、目標と戦略を明確にし、評価するというような手法であることです。

おおまかな手順としては、それぞれ4つの視点から、

 

  1. 具体的目標を設定
  2. 重要成功要因(KSF : Key Success Factor)を抽出
  3. 重要業績達成指標(KPI : Key Performance Indicator)を設定
  4. アクションプランを策定

 

というものです。

説明によっては、重要目標達成指標(KGI : Key Goal Indicator)を設定したり、用語について重要成功要因(CSF : Critical Success Factor)とあったりします。おそらく、自由度の高い評価フレームワークであるということなのでしょう。

それぞれ4つの視点について、もう少しみてみたいと思います。

財務の視点」:直感的にイメージしやすいのは、「利益」、「売上」、「コスト」だと思います。財務的な成果が対象となります。

顧客の視点」:これについても直感的にイメージしやすいのは、「顧客満足度」だと思います。「有用性」、「品質」、「価格」などが思いあたります。あるいは、「シェア」、「市場成長」などもこの視点にあたります。

業務プロセスの視点」:意外と直感的に定義しにくい視点と感じます。個人的な理解として、事業や業務の運営・運用について、「開発(実用化といったほうがしっくりいくかもしれません。)」→「改善(悪いところを改める。まれに、よりよくするという場合もあるかもしれません。)」→「改革(改めて変える。)」→「革新(旧来の方法を変えて新しくする。イノベーション。)」といったような視点なのだろうと思っています。

学習と成長の視点」:「学習」から直感でイメージできるのは、「(技術・知識)習得」、「研究」。「成長」からは、「発展」、「進化」、「増大」、「成熟」など。また、具体的な例示として「社員のモチベーション」などがあげられています。

これら4つの視点の内容をみてみると、いうまでもないかもしれませんが、それぞれの内容について非常に関連性が強い、つまり、要因(原因)・結果の関係でつながることがわかります。このことも、バランススコアカードの特徴といえると思います。

バランススコアカードは、SWOT分析(内部環境の強み(Strong)・弱み(Weakness)、外部環境の機会(Opportunity)・脅威(Threats)を分析)や、PPM分析(市場占有率と市場成長率から、金のなる木・花形・負け犬・問題児の4つに分類して分析)というような分析手法とあわせて用いられることも多いようです。

 

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 (2011.08.28 21:00)