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2級FP技能士試験の学科試験解答学習 2015年9月13日実施 問題11~問題20(リスク管理)

2015年9月13日に実施されました2級FP技能士試験の学科試験問題の解答からポイントとなる事項を学習します。ここから、さらに詳細な内容であったり、関連する事項などについて、学習のきっかけとなればと考えます。

なお、試験問題の全文と模範解答は、 一般社団法人 金融財政事情研究会 http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/list/fp/test http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/list/fp/answer 日本FP協会 http://www.jafp.or.jp/exam/mohan/ をご覧ください。

また、試験問題と解答については,特に指示がない限り、2015年4月1日現在施行の法令等に基づいています。

問題11~問題20(リスク管理)について、模範解答と照合の上、公開しています。

問題 11 生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 不適切です。 『逓増定期保険』は、保険期間の経過に伴い保険金額が所定の割合で増加しますが、保険料は保険期間を通じて一定です。

2. 不適切です。 『生存給付金付定期保険』は、被保険者が死亡した場合、保険金額からすでに支払われた生存給付金の額に関わらず、死亡保険金が支払われます。

3. 適切です。 『収入保障保険から遺族が受け取る年金を一括で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも少なくなる。』

4. 不適切です。 『養老保険の被保険者に高度障害保険金が支払われた後、その被保険者が保険期間満了まで生存した場合』などでは、死亡保険金、高度障害保険金、満期保険金は、重複して支払われません。

問題 12 個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. 適切です。 『変額個人年金保険は、保険料を株式や債券などで運用し、その運用の実績によって将来支払われる年金額は増減する。』

2. 適切です。 『外貨建て個人年金保険は、年金を円貨で受け取る場合、為替の変動によっては年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがある。』

3. 適切です。 『保証期間付終身年金は、保証期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金または一時金が相続人に支払われる。』

4. 不適切です。 『確定年金は、年金支払い開始前に被保険者が死亡した場合』、すでに払い込み済みの保険料相当額の死亡給付金(死亡一時金)が遺族に支払われます。

問題 13 総合福祉団体定期保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. 適切です。 『加入対象者は、所属する団体(企業等)の退職金規程等において、弔慰金・死亡退職金等の支給対象となる役員・従業員である。』

2. 適切です。 『契約の締結に際しては、保険約款に基づく告知および被保険者になることについて加入予定者の同意が必要となる。』

3. 適切です。 『企業が負担した保険料は、その全額を損金算入することができる。』

4. 不適切です。 『ヒューマン・ヴァリュー特約』 は、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合に、企業に死亡保険金または高度障害保険金が支払われます。

問題 14 契約者(=保険料負担者)および被保険者を父とする生命保険の課税関係に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 不適切です。 『死亡保険金受取人が子である定期保険の場合、子が受け取った死亡保険金は、子が相続の放棄をしたとき』は、「みなし相続財産」として相続税の課税対象となります。ただし、相続放棄をした本人は、生命保険金の「500万円×法定相続人の数」の非課税枠が適用されません。

2. 不適切です。 『満期保険金受取人が子である養老保険の場合、子が受け取った満期保険金』は、贈与税の課税対象となります。

3. 適切です。 『死亡保険金受取人が子である終身保険の場合、父が受け取った解約返戻金は、所得税の課税対象となる。』

4. 不適切です。 『死亡保険金受取人が子である終身保険の場合、父がリビング・ニーズ特約に基づき受け取った生前給付金』は、非課税となります。

問題 15 火災保険および地震保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約は考慮しないものとする。

1. 不適切です。 『火災保険では、火災により建物が損害を受けた場合、その事由が契約者の重大な過失に起因した』ときには、その損害について保険金は支払われません。

2. 不適切です。 『火災保険では、収容家財のみを補償の対象とすること』ができます。

3. 不適切です。 『地震保険では、地震による津波を原因とする建物の損壊等の損害について』は補償の対象となります。

4. 適切です。 『地震保険には、「建築年割引」「耐震等級割引」「免震建築物割引」「耐震診断割引」の4種類の保険料割引があるが、重複して適用を受けることはできない。』

問題 16 傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 不適切です。 『普通傷害保険は、被保険者の就業中に生じた事故による傷害』は補償の対象となります。

2. 不適切です。 『家族傷害保険』は、事故発生時に生計を共にする家族(本人または配偶者と生計を共にする同居の親族および別居の未婚の子)が被保険者となります。

3. 適切です。 『交通事故傷害保険は、自動車や自転車などの交通事故による傷害のほか、エレベーターやエスカレーターの搭乗中に生じた事故による傷害も補償の対象となる。』

4. 不適切です。 『国内旅行傷害保険では、国内旅行中にかかった細菌性食中毒』は補償の対象となります。

問題 17 地震保険料控除に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 不適切です。 『店舗併用住宅を補償の対象とする地震保険の保険料』は、その床面積のうち住居部分に支払った金額が地震保険料控除の対象となります。ただし、90%以上が住居部分の場合は全額が控除の対象となります。

2. 適切です。 『損害保険会社が取り扱う地震保険の保険料だけでなく、地震等による損害を補償するJA共済の共済契約の掛金も、地震保険料控除の対象となる。』

3. 不適切です。 『地震保険料控除の控除限度額は、所得税では5万円』、住民税では2万5千円です。

4. 不適切です。 『地震保険を付帯した火災保険部分の保険料』は、地震保険料控除の対象となりません。

問題 18 第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 不適切です。 『医療保険は、病気や不慮の事故による傷害等を原因とする所定の手術』に手術給付金が支払われますが、正常分娩に伴う手術は対象となりません。

2. 適切です。 『ガン保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数は決められていない。』

3. 不適切です。 『特定(三大)疾病保障定期保険は、被保険者がガン、急性心筋梗塞、脳卒中のいずれかにより』所定の状態となった場合、特定疾病保険金が支払われ、保険契約は消滅します。

4. 不適切です。 『介護保険』は、公的介護保険の要介護認定基準に連動するものや、保険契約に定める所定の要介護状態となった場合のものがあります。

問題 19 損害保険を活用した家計のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. 適切です。 『生計を共にする子が通学中に自転車で歩行者にケガを負わせた場合に備えて、個人賠償責任担保特約を付帯した家族傷害保険に加入した。』

2. 適切です。 『自宅建物が噴火により損害を被った場合に備えて、地震保険を付帯した火災保険に加入した。』

3. 適切です。 『自家用自動車の運転中に交通事故で死傷した場合に備えて、自分の過失割合にかかわらず補償が受けられるよう、人身傷害補償保険を付けた自動車保険に加入した。』

4. 不適切です。『所得補償保険』は、病気やケガによって就業不能となり、収入が喪失するリスクに備えます。

問題 20 生命保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

※記述の内容は試験問題をご覧ください。

(ア)法人 (イ)2分の1 (ウ)逓増定期保険

ハーフタックスプランは、法人契約の養老保険のうち、被保険者を全役員・従業員、死亡保険金受取人を被保険者の遺族、満期保険金受取人を『法人』とするものをいいます。支払保険料の2分の1を保険料積立金として資産計上、残り 『2分の1』を福利厚生費として損金算入します。 『逓増定期保険』は、保険期間の経過に伴い保険金額が所定の割合で増加します。企業が役員の退職金を準備するために利用されます。

2015年10月 6日11時30分

2015年9月13日実施の2級FP技能士試験学科試験問題11~20(リスク管理)について公開しました。

問題1~問題10 (ライフプランニングと資金計画)

問題11~問題20 (リスク管理)

問題21~問題30 (金融資産運用)

問題31~問題40 (タックスプランニング)

問題41~問題50 (不動産)

問題51~問題60 (相続・事業承継)

ファイナンシャル・プランニング
債券利回り計算(単利)

最終利回り計算(単利) : 債券を購入時点から、最終償還日まで保有していた場合に得られる収益の利回りを単利にて計算します。

所有期間利回り計算(単利) : 債券の購入時点から、最終償還日前の売却時点までの所有期間に得られる収益の利回りを単利にて計算します。

ファイナンシャル・プランニング
6つの係数

終価係数 : 元本を一定期間一定利率で複利運用したとき、将来いくら になるかを計算するときに利用します。

現価係数 : 将来の一定期間後に目標のお金を得るために、現在いくら の元本で複利運用を開始すればよいかを計算するときに利用します。

年金終価係数 : 一定期間一定利率で毎年一定金額を複利運用で 積み立て たとき、将来いくら になるかを計算するときに利用します。

年金現価係数 : 元本を一定利率で複利運用しながら、毎年一定金額を一定期間 取り崩し ていくとき、現在いくら の元本で複利運用を開始すればよいかを計算するときに利用します。

減債基金係数 : 将来の一定期間後に目標のお金を得るために、一定利率で一定金額を複利運用で 積み立て るとき、毎年いくら ずつ積み立てればよいかを計算するときに利用します。

資本回収係数 : 元本を一定利率で複利運用しながら、毎年一定金額を一定期間 取り崩し ていくとき、毎年いくら ずつ受け取りができるかを計算するときに利用します。

積み立て&取り崩しモデルプラン

積立金額→年金額の計算 : 年金終価係数、終価係数、資本回収係数を利用して、複利運用で積み立てた資金から、将来取り崩すことのできる年金額を計算します。

年金額→積立金額の計算 : 年金現価係数、現価係数、減債基金係数を利用して、複利運用で将来の年金プランに必要な資金の積立金額を計算します。