このツールについて
DCF(Discounted Cash Flow)法は、企業が将来生み出すキャッシュフローを現在価値に割り引いて 企業価値を算出する手法です。M&A・投資判断・FP試験(コーポレートファイナンス)で幅広く用いられます。 本ツールでは、FCF・WACC・継続価値の3つのパラメータを調整しながら企業価値の変化を体験できます。
WACCは直接入力と内訳入力(負債コスト・株主資本コスト・資本構成)の2方式に対応。 感応度分析ヒートマップで「WACCと永久成長率の仮定がいかに結果を左右するか」を視覚化します。 金融計算には BigNumber.js を採用し、精度の高い割引計算を行います。
DCF 法の体験
FCF・WACC・成長率を変えながら企業価値の変化を直感的に確認
WACC 計算機内蔵
負債コスト・株主資本コスト・D/E比率から自動計算
感応度ヒートマップ
WACC・永久成長率を変化させた9×9の企業価値マトリクス
年次キャッシュフロー表
各年のFCF・割引係数・現在価値を一覧表示
ツールの使い方
FCF(フリーキャッシュフロー)を設定する
評価対象企業の直近年度のFCFを入力します。FCF成長率・予測期間も設定してください。 成長率は過去実績や業界平均を参考にします。初めての方はデフォルト値(FCF 100億円・成長率5%・10年)のままでもお試しいただけます。
WACC を設定する
「直接入力」または「内訳から計算」を選択します。 内訳入力では負債コスト・実効税率・株主資本コスト・負債比率から自動計算します。 WACCが算出されたら「この値を使用」ボタンでシミュレーターに反映できます。
継続価値(ターミナルバリュー)の永久成長率を設定する
予測期間終了後に企業が永続的に成長すると仮定した成長率です。 通常は長期GDP成長率(1〜3%程度)を用います。WACCを超える値は設定できません。
「シミュレーションを実行」を押して結果を読む
企業価値サマリー・年次キャッシュフロー表・グラフ・感応度ヒートマップが表示されます。 ヒートマップでは中央の太枠セルが現在の設定値で、周囲のセルで仮定を変えた場合の企業価値が確認できます。
企業価値は「予測期間の現在価値合計」と「継続価値の現在価値」の2つで構成されます。
WACC = Rd × (1 − T) × D/(D+E) + Re × E/(D+E)
負債コストに節税効果(1−T)を乗じて税引後コストを算出し、株主資本コストと加重平均します。
| 構成要素 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| 負債コスト Rd | 借入金・社債の利率。節税効果(税盾)で税引後コストに換算 | 1〜5% |
| 株主資本コスト Re | 株主が期待するリターン。CAPMモデル(Rf + β×市場リスクプレミアム)で算出 | 6〜15% |
| 実効税率 T | 法人税・住民税・事業税を合わせた実効税率。負債コストの節税効果を計算 | 約30%(日本) |
| 負債比率 D/(D+E) | 総資本に占める有利子負債の割合。資本構成を示す | 業種により異なる |



