1. マーケット環境の理解
主要マーケットの特徴と相互関係
金融市場は株式・債券・為替・金利・商品(コモディティ)など複数のマーケットで構成されており、それぞれが密接に連動しています。2級では各市場の特性と連動パターンをより詳しく理解する必要があります。
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株式市場
企業業績・景気・金利・為替・需給などを反映して価格が変動します。PER・PBR等の指標で割高・割安が判断されます。景気拡大期に上昇しやすく、金利上昇は株価の割引現在価値を下げるため下押し圧力となります。
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債券市場
金利と価格が逆方向に動く点が最大の特徴です。残存期間が長いほど金利感応度(デュレーション)が高く、価格変動が大きくなります。景気後退期に安全資産として買われやすい傾向があります。
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為替市場
金利差・経常収支・購買力平価・リスク選好などによって変動します。円安は輸出企業の円換算売上を増加させ、株価にプラスに働く一方、輸入物価を押し上げてインフレ要因になります。
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商品(コモディティ)市場
金・原油・穀物などが取引されます。金はインフレヘッジ・安全資産として機能し、株式・債券との相関が低いためポートフォリオの分散効果が期待できます。原油価格は企業コストや物価に大きく影響します。
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主要な相互関係(2級重要)
金利上昇→ 債券価格下落・株式PER低下(割高感)・外貨高(金利差拡大)・住宅ローン負担増。
円安進行→ 輸出企業株高・輸入コスト増→CPI上昇→金利上昇圧力→債券価格下落。
リスクオフ(不安時)→ 株安・円高・国債高・金高(安全資産への逃避)。
原油高→ エネルギーコスト増→企業収益圧迫→株安圧力・CPI上昇→金利上昇要因。
経済成長率・国内総生産(GDP)
GDP(国内総生産)は一定期間内に国内で生産されたすべての付加価値の合計で、経済規模を示す最も基本的な指標です。前期比・前年比の変化率を経済成長率といいます。
景気動向指数
景気動向指数は複数の経済指標を統合して景気の現状・方向性を把握するための指標(内閣府が毎月公表)です。先行・一致・遅行の三系列で構成されます。
日銀短観・業況判断DI
日銀短観は日本銀行が四半期ごとに実施する企業景況感調査です。業況判断DI(「良い」企業割合-「悪い」企業割合)は国内外の金融市場に最も大きな影響を与える指標の一つです。
景気循環
景気循環は拡張・後退・谷・回復の四局面を繰り返す現象です。各局面での資産価格の動きを理解することが投資判断の基本となります。
マネーストック・個人消費関連指標・その他の経済指標
金融政策の効果を測定するマネーストックや、GDPの大部分を占める個人消費動向を示す指標、その他の主要経済指標を整理します。
金利の決まり方
金利は資金の需要と供給のバランス・中央銀行の政策・期待インフレ率・信用リスクなどによって決まります。短期金利と長期金利では決定メカニズムが異なります。
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短期金利
日本銀行が誘導目標を設定する無担保コール翌日物金利(政策金利)が基準。公開市場操作によって目標水準に誘導されます。
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長期金利
市場参加者の将来の景気・インフレ・短期金利の予想によって決まります。10年国債利回りが代表的な指標です。景気拡大・インフレ期待の高まりで上昇しやすく、景気後退・デフレ不安で低下します。
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イールドカーブ(利回り曲線)
残存期間と利回りの関係を示す曲線。通常は右上がり(長期金利>短期金利)ですが、景気後退が予想されると逆イールド(短期金利>長期金利)になることがあります。逆イールドは景気後退の先行サインとして注目されます。
為替・金利の変動要因
為替レートと金利はともに複数の要因によって変動し、互いに影響を与え合います。2級では変動要因の具体的なメカニズムまで理解する必要があります。
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為替変動の主な要因
金利差:日米金利差が拡大するとキャリートレード(低金利円を借りてドル運用)で円安・ドル高が進みやすい。
経常収支:貿易黒字は輸出代金の円転換で円需要増→円高要因。赤字は円安要因。
購買力平価(PPP):物価上昇率が高い国の通貨は長期的に下落。インフレ率の差が将来の為替変化の目安となります。
リスク選好・地政学的リスク:世界的な不安時は安全通貨(円・スイスフラン等)が買われる(円高)。
中央銀行の介入:急激な為替変動時に政府・日銀が為替介入を行う場合があります。
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金利変動の主な要因
景気動向:拡大→資金需要増→金利上昇。後退→資金需要減→金利低下。
期待インフレ率:インフレ期待の高まりで名目金利が上昇(フィッシャー効果)。
中央銀行の政策:利上げ・利下げが短期金利を直接変動させ、長期金利にも波及します。
国債の需給:財政赤字拡大による国債増発は長期金利上昇圧力となります。
株式・債券価格の変動要因
株式と債券それぞれの価格変動要因を体系的に理解することは、2級の重要テーマです。
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株式価格の変動要因
企業業績(ファンダメンタルズ):売上・利益の拡大は株価上昇要因。業績下方修正は下落要因。
金利水準:金利上昇は将来キャッシュフローの割引率を高め、理論株価(DCF価値)を低下させます。
景気動向:景気拡大局面では企業収益改善期待で上昇しやすい。
為替レート:円安は輸出企業の収益を押し上げ、円高は逆に圧迫します。
需給・投資家心理:機関投資家の売買動向・外国人投資家の動向・信用残高等が短期的な価格に影響します。
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債券価格の変動要因
市場金利:金利上昇→債券価格下落、金利低下→債券価格上昇(逆方向の関係)。
信用リスク:発行体の信用力低下はクレジットスプレッド拡大→債券価格下落。
残存期間(デュレーション):残存期間が長いほど金利変動に対する価格変動幅が大きくなります。
需給・流動性:国債は流動性が高く需給の影響が小さいが、社債は流動性が低い場合があります。
景気動向が株式・為替・債券に与える影響
景気の局面によって株式・為替・債券への影響パターンが異なります。各資産の連動関係を局面ごとに把握することが重要です。
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景気拡大局面
株式:企業業績拡大期待で上昇しやすい。特に景気敏感セクター(素材・資本財等)が先行する。
債券:金利上昇で価格が下落。短期債より長期債の下落幅が大きい。
為替:リスク選好の高まりで円安になりやすい。輸出企業株にプラス。
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景気後退局面
株式:企業業績悪化懸念で下落しやすい。ディフェンシブセクター(食品・医薬品等)が相対的に底堅い。
債券:安全資産として買われ価格が上昇(金利低下)。長期債が大きく上昇しやすい。
為替:リスク回避から安全通貨(円)が買われ円高になりやすい。
金融政策とそれが市場に与える影響
金融政策とは、日本銀行が物価安定・経済成長を目的として金利・通貨量を調整する政策です。2級では政策ツールと市場への波及経路を正確に理解する必要があります。
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主な政策ツール
政策金利の操作:無担保コール翌日物金利の誘導目標を設定・変更。短期金利全般に波及します。
公開市場操作(オペレーション):国債等の売買で市場の資金量を調節。買いオペで資金供給・金利低下、売りオペで資金吸収・金利上昇。
量的緩和(QE)・量的質的緩和(QQE):大量の国債・ETF等を買い入れ市場に資金を供給。ゼロ金利制約下で用いられます。
マイナス金利政策:民間銀行が日銀に預ける当座預金に対してマイナスの利率を適用することで、貸出・投資を促します。
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金利引下げ(緩和)の市場への波及経路
株式:企業の資金調達コスト低下・消費拡大期待→業績改善期待→株高。また将来収益の現在価値が高まりPERが上昇しやすい。
債券:既発債の利回りが新発債より相対的に有利→既発債価格上昇(利回り低下)。
為替:金利低下で日本円の魅力が低下→円安になりやすい(キャリートレードの巻き戻し減少)。
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金利引上げ(引締め)の市場への波及経路
株式:資金調達コスト上昇・将来収益の割引率上昇→株価下落圧力。
債券:既発債の魅力が低下→価格下落(利回り上昇)。
為替:円の利回りが上昇→円高要因(他国との金利差が縮小する場合)。
財政政策とそれが市場に与える影響
財政政策とは、政府が歳出と歳入を操作して景気を調整する政策です。金融政策と組み合わせて景気対策が実施されます。
外国為替相場の決定理論
為替レートがどのように決まるかを説明する主な理論として購買力平価説・金利平価説・国際収支説があります。2級では各理論の計算的な応用まで理解することが求められます。
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購買力平価説(PPP)
同じ商品・サービスの価格は、為替調整後に世界中で等しくなるという考え方。インフレ率の差が為替変化の目安となります。
予想為替変化率≒(自国インフレ率-外国インフレ率)
例:日本のインフレ率が米国より2%高ければ円は年間約2%下落(円安)する傾向があります。
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金利平価説
高金利通貨は資金流入で上昇するが、将来の通貨下落でその金利優位が相殺されるという考え方。短期的に金利差が大きいほど高金利通貨高になりやすい。
為替先物レート≒現在レート×(1+自国金利)÷(1+外国金利)
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国際収支説
経常収支・資本収支の動向が為替を決定するという考え方。経常収支黒字→自国通貨需要増→通貨高。資本収支の赤字(対外投資超過)は通貨安要因となります。
相場動向に応じた金融商品選択
経済状況・金利の動き・景気局面に応じて適切な金融商品を選択することが資産運用の基本です。2級では各局面での具体的な商品選択の根拠まで説明できることが求められます。
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金利上昇局面
固定利付長期債は価格下落リスクが大きいため不利。変動金利型商品(個人向け国債変動10年・変動金利型定期預金)や、好景気の恩恵を受ける株式・株式型投資信託が選好されます。残存期間の短い短期債も価格変動が小さく相対的に有利です。
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金利低下局面
固定利付長期債の価格が上昇するため長期国債・長期社債が有利。預貯金利率も低下するため、より高いリターンを求めた投資信託・株式への資金移動が起きやすい。
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円高局面
外貨建て資産の円換算価値が低下するため外貨建商品への新規投資は不利。円高メリットを受ける輸入関連企業株や国内債券が相対的に有利。円高局面を割安な外貨建資産の購入機会と捉える考え方もあります。
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円安局面
外貨建て資産の円換算価値が上昇。外貨預金・外国債券・外国株式・外貨建投資信託が有利。輸出企業の業績向上から輸出関連株の上昇期待が高まります。
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インフレ局面
実物資産(不動産・金・コモディティ)がインフレヘッジとして有効とされます。固定利付債券は実質価値が目減りするため不利。物価連動国債(元本がインフレに連動して増加する国債)も有効な手段です。
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デフレ局面
現金・預貯金の実質価値が上がるため有利。固定利付債券も実質利回りが上昇するため有利。株式は企業業績悪化懸念から不利になりやすい。
2. 預貯金・金融類似商品等
各種預貯金の種類と特徴
預貯金は元本保証の安全な金融商品です。2級では各種類の特性と預金保険制度の対象区分まで正確に把握する必要があります。
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普通預金・貯蓄預金
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定期預金の種類
スーパー定期(マル定):300万円未満。単利・複利の選択可。
大口定期預金:1,000万円以上。金利は相対交渉で決定されることも。
期日指定定期:1年据え置き後、1か月以上前に予告すれば任意の日に解約可。金利は固定。
変動金利定期預金:市場金利に連動して適用金利が変動。金利上昇局面に有利。
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当座預金
小切手・手形の決済用企業向け預金。利子なし。決済用預金として全額保護(預金保険制度)。
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財形貯蓄
勤労者が給与天引きで積み立てる制度。一般・住宅・年金の3種類あり、住宅・年金財形は元本550万円まで利子が非課税(詳細は10. 金融商品と税金を参照)。
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譲渡性預金(CD)
第三者に譲渡できる定期預金。最低預入額が1,000万円以上と大口。預金保険制度の対象外。企業の短期資金運用に使われます。
各種信託商品の種類と特徴
信託商品とは、委託者が受託者(信託銀行等)に財産の管理・運用・処分を委託する商品です。2級では主要な信託商品の種類と特性まで把握する必要があります。
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合同運用指定金銭信託
多数の顧客の資金をまとめて運用する信託(「貸付信託」とも呼ばれた)。元本補てん契約があるものは預金保険制度の対象。金利は通常の定期預金並みです。
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特定金銭信託(特金)
委託者が運用方法を具体的に指定できる金銭信託。企業の余裕資金運用や機関投資家が活用します。運用指図権は委託者が持ちます。
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教育資金贈与信託
祖父母等が孫等に教育資金を一括贈与する信託。1,500万円まで(うち学校等以外500万円まで)贈与税非課税。30歳未満の受贈者が対象。残額には贈与税が課されます。
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結婚・子育て支援信託
結婚・子育て資金の一括贈与に活用する信託。1,000万円まで贈与税非課税(うち結婚300万円まで)。18〜49歳の受贈者が対象。
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遺言代用信託・遺言信託
委託者死亡時に指定した受益者に財産を移転する信託。遺産分割手続きを経ずに迅速な承継が可能です。相続対策として活用されます。
純金積立・貴金属関連商品
金(ゴールド)をはじめとする貴金属への投資方法と特徴です。2級ではスポット取引・先物取引等の手法の違いまで理解する必要があります。
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純金積立
毎月一定額で金を積立購入する方法。ドルコスト平均法の効果。元本保証なし。現物引き出し可。保管料がかかる場合があります。
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金現物取引(スポット取引)
金地金(バー)や金貨を直接購入して保有する方法。保管コスト(貸金庫等)が発生。売却差益は譲渡所得として課税(保有5年超は長期譲渡所得、5年以内は短期譲渡所得)。
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金スプレッド取引・CFD(差金決済取引)
現物を保有せず、金価格の変動を差金決済で取引する手法。レバレッジ効果がある一方、証拠金取引のためリスクが高い。
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金ETF・金投資信託
金価格に連動するETFや投資信託。証券口座で少額から取引可能。現物保管コスト不要。信託報酬がかかります。
抵当型商品の種類と特徴
抵当型商品とは、不動産等に抵当権を設定して資金を調達・運用する金融商品です。不動産担保を裏付けとする点が特徴です。
抵当型商品は元本保証がなく、担保不動産の価値・借主の信用力に依存します。投資家保護の観点から現在はほとんど販売されていませんが、試験では仕組みの理解が求められます。
信託型商品(ファントラ・特金等)
信託を活用した運用商品の中でも、特に資産運用目的で設計された商品です。
不動産小口化商品の特徴
不動産小口化商品とは、1棟・1区画の不動産を小口に分割して多数の投資家が共同所有・共同投資できるようにした商品です。大型不動産に少額から投資できる点が特徴です。
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匿名組合型
投資家が組合(匿名組合)に出資し、組合が不動産を運用する形態。投資家は組合員として賃料収入・売却益を受け取ります。不動産の所有権は組合(事業者)にあり、投資家が直接不動産を所有するわけではありません。出資金は元本保証なし。
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任意組合型
投資家が任意組合の組合員として不動産を共同所有する形態。投資家に不動産の持分所有権が発生します。相続対策(不動産の評価減)や贈与目的で活用されることがあります。
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J-REITとの違い
J-REITは取引所に上場されており流動性が高い一方、不動産小口化商品は非上場で流動性が低い。ただし不動産小口化商品は任意組合型で実物不動産としての評価が適用される場合があります。
不動産小口化商品は不動産特定共同事業法の規制を受ける場合があります。元本保証はなく、賃料収入・不動産価格の変動リスクを負います。
その他の金融類似商品
預貯金・投資信託・債券以外で、資産運用に使われる代表的な金融類似商品をまとめます。
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商品ファンド
金・原油・穀物等のコモディティに先物取引等を通じて投資するファンド。商品取引所法に基づく規制を受けます(商品ファンドの項も参照)。
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総合口座
定期預金・普通預金・国債等を組み合わせた口座。定期預金等を担保に一定額まで自動的に借り入れができます。預金保険制度の対象です。
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定期積金
信用金庫等で取り扱われる積立商品。毎月一定額を積み立て、満期時に給付金(元本+利子相当の給付補てん金)を受け取ります。給付補てん金は源泉分離課税(20.315%)の対象です。
各種金融商品の金利・利回り計算の仕組み
預貯金・債券・投資信託等の収益を正確に比較するために、単利・複利・実効利回りの計算方法を理解することが重要です。
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単利計算
元本のみに利子が計算される方式。
元利合計=元本×(1+年利率×年数)
例:100万円・年利1%・3年 → 103万円(利子3万円)
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複利計算
利子を元本に組み入れて次期の元本とする方式。
元利合計=元本×(1+年利率)年数
例:100万円・年利1%・3年 → 103.03万円(単利より約300円多い)
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半年複利の実効年利率
半年ごとに利息が付く場合の年換算実効利率。
実効年利率=(1+名目年利率÷2)2-1
例:名目年利2%の半年複利 → (1.01)2-1=2.01%
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利回り計算の考え方
利回りとは投資金額に対する年間収益の割合。単利利回り=(収益÷投資金額÷年数)×100。債券の最終利回り・投資信託のトータルリターンなど、商品ごとに計算方法が異なります(各商品の項を参照)。
3. 投資信託
投資信託の仕組み
投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式・債券・不動産などに分散投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。
運営には次の三者が関わります。
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委託会社(投資信託委託会社)
ファンドの設定・運用の指図を行う会社。金融商品取引業者として金融庁の登録を受ける必要があります。
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受託会社(信託銀行)
投資家から集めた資産を「信託財産」として委託会社の財産と分別管理する会社。委託会社の指図に従って売買を執行します。
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販売会社(証券会社・銀行等)
投資家に対して投資信託を販売し、購入・換金・分配金支払いの窓口となる会社。
信託財産は受託会社が分別管理するため、委託会社・販売会社が経営破綻した場合でも投資家の資産は保全されます。委託会社が破綻した場合は、受益者(投資家)集会の決議を経て別の委託会社へ移管するか、繰上償還されます。
投資信託のコスト
投資信託への投資には、主に三種類のコストがかかります。長期運用では信託報酬が複利的に累積するため、ファンド選択の重要な判断基準となります。
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購入時手数料(販売手数料)
購入金額に対して一定率で徴収されます。購入時手数料が無料のファンドをノーロードファンドといいます。同一ファンドでも販売会社によって手数料が異なる場合があります。
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運用管理費用(信託報酬)
信託財産から毎日差し引かれる費用で、委託会社・受託会社・販売会社の三者で按分されます。年率で表示され、純資産総額に対して課されます。
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信託財産留保額
換金時に信託財産内に留保される費用。換金者に有価証券売却コストを負担させることで残存投資家を保護します。設定しないファンドもあります。
実質コストの把握:目論見書に記載の信託報酬のほか、売買委託手数料・有価証券取引税なども信託財産から差し引かれます。運用報告書に記載される「1万口当たりの費用明細」で実質的な費用を確認できます。
公募投資信託と私募投資信託
投資信託は、販売対象の範囲によって公募と私募に分類されます。
公社債投資信託と株式投資信託
投資信託は、株式を組み入れられるかどうかによって公社債投資信託と株式投資信託に分類されます。課税上の取り扱いも異なります。
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公社債投資信託
株式を一切組み入れず、国債・社債などの公社債を主な投資対象とする投資信託。代表例としてMRF(マネー・リザーブ・ファンド)(証券口座の待機資金を運用、元本超過損なし)やMMF(マネー・マーケット・ファンド)があります。課税上は利子所得として源泉分離課税が適用されます。
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株式投資信託
約款上、株式に投資できる旨が定められた投資信託。実際には株式を組み入れていなくても「株式投資信託」に分類されます。課税上は配当所得(分配金)・譲渡所得(解約益)として申告分離課税が適用され、損益通算・繰越控除が可能です。
単位型投資信託と追加型投資信託
投資信託は、購入できる期間によって単位型と追加型に分類されます。
会社型投資信託と契約型投資信託
投資信託は、法的な組成形態によって契約型と会社型に分類されます。
主要な投資信託商品の特徴
投資信託にはさまざまな種類があります。2級では、通貨選択型・毎月分配型など複合的な商品の特性も押さえておく必要があります。
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インデックス型(パッシブ型)
日経平均・TOPIX・S&P500など特定の指数に連動することを目標とするファンド。信託報酬が低く、長期・積立投資に適しています。
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アクティブ型
ファンドマネージャーが独自の分析でベンチマークを上回るリターンを目指すファンド。信託報酬はインデックス型より高い傾向があります。
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バランス型
国内外の株式・債券・REIT等複数の資産クラスを一つのファンド内に組み合わせたファンド。定期的に自動リバランスされるものもあります。
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ターゲットイヤー型(ライフサイクル型)
目標年(退職予定年等)に近づくにつれ、株式比率を自動的に引き下げるファンド。
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通貨選択型
株式・債券などの投資対象に加えて、高金利通貨建ての為替取引(為替ヘッジ)を組み合わせた複合的なファンド。高分配が見込める一方、為替リスクが複層的に生じます。
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毎月分配型
毎月分配金を支払うファンド。分配頻度が高い分、元本の取り崩し(特別分配)が生じやすく、長期の資産形成には不利になる場合があります。
上場投資信託(ETF)とETN
ETF(Exchange Traded Fund)とは、証券取引所に上場されている投資信託です。株式と同様にリアルタイムで売買でき、信託報酬が低水準という特徴があります。
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通常の投資信託との違い
通常の投資信託は1日1回の基準価額で取引されますが、ETFは市場価格(基準価額と乖離する場合あり)で随時取引できます。信用取引も可能です。売買時に証券会社への委託手数料が発生します。
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レバレッジ型・インバース型ETF
レバレッジ型は指数の2倍・3倍の変動率を目指すETF。インバース型(ベア型)は指数と逆方向の変動を目指すETF。いずれも短期売買向けで、長期保有では複利効果により期待通りのリターンを得られないことがあります(逓減リスク)。
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ETN(Exchange Traded Note)
証券会社等が発行する指数連動の債券。ETFと異なり信託財産を保有せず、発行体の信用リスクがある点に注意が必要です。
投資信託のメリットとリスク
投資信託には、少額からの分散投資や専門家への運用委託というメリットがある一方で、元本保証がない点に注意が必要です。
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メリット:小額から分散投資が可能
少額資金で多数の銘柄・資産クラスに分散投資でき、個人では難しい投資対象(海外株式・不動産等)にもアクセスできます。
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メリット:専門家による運用
投資判断をファンドマネージャーに委ねられるため、幅広い投資家が資産運用に参加できます。
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リスク:価格変動リスク
組み入れ資産の価格変動により元本割れが生じる可能性があります。元本保証はありません。
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リスク:為替変動リスク
外貨建て資産を含むファンドでは、円高により基準価額が下落する可能性があります。為替ヘッジを行うファンドではヘッジコスト(為替ヘッジプレミアム)が発生します。
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リスク:繰上償還リスク
純資産総額が一定額を下回った場合などに、信託期間の満了前にファンドが強制終了(繰上償還)されることがあります。
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リスク:分配金に関するリスク
分配金は元本の一部を取り崩して支払われる場合(特別分配金=元本払い戻し)があります。特別分配金は課税されません。分配頻度が高いほど複利効果が薄れる点にも注意が必要です。
投資信託の分類方法
投資信託は、投資対象・運用スタイル・運用目的の三つの軸で分類されます。2級ではそれぞれの軸でより多くの分類手法を理解する必要があります。
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① 投資対象による分類
国内株式型・国内債券型・海外株式型・海外債券型・REIT型・バランス型:3級版を参照。
コモディティ型:金・原油・農産物等の商品(コモディティ)に投資するファンド。インフレヘッジ効果が期待されます。
マルチアセット型:株・債・REIT・コモディティ等を機動的に組み合わせ、市場環境に応じてアセットアロケーションを変動させるファンド。
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② 運用スタイルによる分類
グロース型(成長株型):高成長企業に投資。PERが高くなりやすい。
バリュー型(割安株型):PBR・PERが低い割安企業に投資。
クオリティ型:財務健全性・収益の安定性が高い優良企業に投資。
モメンタム型:直近の価格上昇トレンドが続いている銘柄に投資する手法。
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③ 運用目的による分類
インデックス型(パッシブ運用):特定の指数への連動を目指す。信託報酬が低い。
アクティブ型(積極運用):指数を上回るリターンを目指す。信託報酬は高め。
スマートベータ型(ファクター投資):低ボラティリティ・高配当・クオリティ等の特定ファクターに基づく指数に連動するパッシブとアクティブの中間的な手法。
外国投資信託
外国投資信託とは、外国の法令に基づいて設定された投資信託です。日本で販売するには、金融商品取引法に基づく届出・目論見書の日本語訳などの開示手続きが必要です。
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特徴とリスク
為替リスク・カントリーリスクに加え、法制度リスク(準拠法・税制の違い)も考慮する必要があります。運用の透明性や投資家保護の程度が日本の制度と異なる場合があります。
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ケイマン籍ファンド等
ヘッジファンドの多くはケイマン諸島等の税制上有利な地域に設定されます。高いリターンを目指す一方、流動性が低く最低投資金額が高額なものが多い。
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課税
外国投資信託の分配金・譲渡益は国内の投資信託と同様に申告分離課税の対象となりますが、外国税額控除が適用される場合があります。
代替投資(オルタナティブ投資)
代替投資(オルタナティブ投資)とは、伝統的な株式・債券以外の資産や手法による投資です。伝統的資産との相関が低いため、ポートフォリオ全体のリスク分散効果が期待できます。
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プライベート・エクイティ(PE)ファンド
未上場企業の株式に投資し、企業価値を高めて上場(IPO)または売却(M&A)することで収益を得るファンド。投資期間は5〜10年と長く、流動性は低い。主な手法としてバイアウト(既存企業の買収・再生)とベンチャーキャピタル(VC)(スタートアップへの出資)があります。
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商品ファンド(コモディティファンド)
金・銀・原油・穀物等のコモディティに先物取引等を通じて投資するファンド。インフレ局面での実物資産としての価値保全効果が期待できますが、価格変動が大きく、先物を使うためレバレッジリスクも伴います。
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その他の代替投資
ヘッジファンド:様々な運用戦略(ロング・ショート・グローバルマクロ等)を駆使し、市場環境に関わらず絶対リターンを追求するファンド。私募形式が多く、最低投資額が高額。
インフラファンド:道路・太陽光発電・通信施設等の社会インフラ資産に投資するファンド。安定したキャッシュフローが期待できます。
私募REIT:上場していない非公開型のREIT。流動性は低いが、J-REITより価格変動が小さい傾向があります。
投資信託の類似商品
投資信託に類似した仕組みを持ちながら、制度上は投資信託と区別される商品があります。
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ファンドラップ
証券会社や銀行が顧客から預かった資産を複数の投資信託等に配分・管理するサービス。顧客のリスク許容度に応じた資産配分の提案やリバランスも含まれます。別途ラップ手数料(預かり資産残高の一定割合)がかかります。
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SMA(セパレートリー・マネージドアカウント)
投資家ごとに個別の口座を開設し、専任の投資マネージャーが管理する一任運用サービス。投資信託と異なり他の投資家と資産を共有しないため、個別の税務最適化が可能です。
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組合型ファンド
民法上の組合や投資事業有限責任組合(LPS)の形態を利用したファンド。主にPEファンドやベンチャーキャピタルが採用します。
投資信託の購入・換金・分配時の注意事項
投資信託の取引には、株式と異なる固有のルールがあります。
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購入時:ブラインド方式
注文日の基準価額ではなく、注文翌営業日以降の基準価額で約定します。投資家による価格操作を防ぐためのルールです。
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換金時:受取までの日数
換金代金の受け取りには換金申請から数営業日(おおむね3〜7営業日)かかります。信託財産留保額が差し引かれる場合があります。
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分配時:分配金と基準価額の関係
分配金が支払われると、その分だけ基準価額が下落します。長期の資産形成には一般的に再投資型(累積投資)が有利とされます。
投資信託の外部評価機関
投資信託の評価・格付けを行う第三者機関を外部評価機関といいます。投資家がファンドを選ぶ際の参考情報として活用されます。
外部評価はあくまで過去の実績に基づくものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
目論見書・運用報告書の見方
投資信託には、投資家保護のために法定の開示書類が定められています。2級では各書類の記載内容まで理解しておく必要があります。
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交付目論見書
購入申込みの前または同時に必ず交付しなければならない書類。以下の事項が記載されています。
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請求目論見書
投資家が希望した場合に追加交付する詳細版。信託約款・財務諸表・運用体制等が記載されます。
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交付運用報告書
決算ごと(年1回以上)に作成・交付される書類。当期の運用経過(基準価額の変動要因・分配金の実績等)・主要な組み入れ銘柄・1万口当たりの費用明細が記載されます。
投資信託のパフォーマンス測定
投資信託の運用成績はリターンだけでなく、リスクを考慮した指標で評価します。2級ではシャープレシオ・情報比・トレイナー指数の計算式と使い分けまで理解が求められます。
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トータルリターン
一定期間の基準価額の変化と分配金を合計した収益率。
計算例:期初基準価額10,000円、期末基準価額10,500円、期中分配金200円の場合
トータルリターン=(10,500-10,000+200)÷10,000=7.0%
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シャープレシオ
リスク(標準偏差)1単位あたりの超過リターンを示す指標。数値が大きいほど効率的な運用です。
シャープレシオ=(ファンドのリターン-無リスク資産利回り)÷標準偏差
計算例:ファンドリターン8%・無リスク利回り1%・標準偏差14%の場合
シャープレシオ=(8%-1%)÷14%=0.5
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情報比(インフォメーション・レシオ)
アクティブ運用の効率性を測る指標。ベンチマーク超過リターン(アルファ)をトラッキングエラーで割った値。値が大きいほど安定的にベンチマークを上回る運用が行われています。
情報比=アルファ÷トラッキングエラー
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トレイナー指数
リスクを市場リスク(β値)で測るリスク調整後リターン指標。分散投資が十分な場合はシャープレシオよりトレイナー指数が適しています。
トレイナー指数=(ファンドのリターン-無リスク資産利回り)÷β値
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ベンチマーク比較・トラッキングエラー
インデックス型では基準価額とベンチマークとの乖離幅(トラッキングエラー)が小さいほど優秀とされます。アクティブ型では超過リターンの安定性が重要です。
シャープレシオとトレイナー指数の使い分け:シャープレシオは全リスク(標準偏差)を分母にとるため単独ファンドの評価に、トレイナー指数は市場リスク(β)のみを分母にとるため分散投資済みポートフォリオ内での評価に適しています。